歴史と豆知識
パデルとテニス、実際に何が違うのか
共通しているのは得点方式だけ。1ポイントの感覚は、ほとんど何もかもが違います。正直な比較をしてみましょう。
パデルは「壁のあるテニス」と説明されがちですが、それはチェスを「駒の多いチェッカー」と説明するようなものです。得点方式は同じでも、体験はまったく別物です。
ひと目でわかる比較
| パデル | テニス | |
|---|---|---|
| コート | 20m×10m、ガラスと金網で囲まれる | 全長23.77m、開放 |
| 形式 | ダブルスのみ | シングルスまたはダブルス |
| ラケット | 穴の開いた一枚板、ガットなし | ガット張り、フェースが大きい |
| サーブ | バウンド後、腰より下からアンダーハンド | 頭上から、ノーバウンドで |
| 壁 | バウンド後はプレー可能 | なし |
| 得点 | 15・30・40・ゲーム | 同じ |
| 楽しめるまで | 1回のプレーで | 数か月 |
すべてを変える、たったひとつの違い
テニスでは、抜かれたボールは終わりです。パデルでは後方のガラスから返ってきて、もう一度打てます。このルールひとつが、ラリーが長くなる理由、初心者がすぐ楽しめる理由、そしてパワーより忍耐が報われる理由のすべてです。
そのまま活きること
- 得点方式。 タイブレークを含めて同一です。パデルの得点とテニスの得点をどうぞ。
- ボレーとスマッシュ。 テニス経験者のネットプレーは、ほぼそのまま活きます。
- フットワークとスプリットステップ。 原理は同じで、空間が狭いだけです。
- 試合を読む力。 予測は、どのラケット競技でも予測です。
活きないこと
- サーブ。 テニス経験者ほど、バウンド後のアンダーハンドサーブに数週間苦しみます。
- パワー。 パデルで強く打つことは、たいてい相手に「速いボールという武器」を渡すことになります。
- 大きなスイング。 パデルは短い振りの競技です。テニスのフルスイングは遅すぎ、大きすぎます。
- 壁を使うこと。 ガラスに届く前に打ちたくなる本能を消すには、本当に練習が要ります。
では、どちらから始める?
今週末に友人と打って、すぐ楽しみたいならパデル。1対1で戦える競技がよく、楽しめるようになるまで技術に投資する覚悟があるならテニスです。
正直に言えば、この2つは補い合います。テニスの経験はほぼ一晩でパデルの実力を押し上げますし、パデルで磨いたボレーと反応は、そのままテニスに持ち帰れます。
よくある質問
パデルはテニスより簡単ですか?
始めるのは簡単です。壁がラリーをつなぎ、コートが短いぶん走る範囲も狭いからです。ただし、うまくなる難しさはテニスとまったく変わりません。
テニスラケットでパデルはできますか?
できません。パデルのラケットはガットのない穴あきの一枚板で、ルールでそう定められています。テニスラケットでは壁との接触にも耐えられません。
テニス経験はパデルで役に立ちますか?
大いに役立ちます。ボレー、スマッシュ、フットワーク、試合の読みはそのまま活きます。ゼロから学び直すのはサーブと壁の使い方の2つだけです。
パデルとテニスで得点は同じですか?
同じです。15・30・40・ゲーム、6ゲームで1セット、6-6でタイブレーク。パデルの大半の大会では、デュースにゴールデンポイントが加わります。